「動画を作ったのに再生されない」
「再生されても問い合わせにつながらない」
費用をかけて制作した動画が、YouTubeに上げたままほとんど見られていない。採用ページに埋め込んだものの、応募数は変わらない——こうした「動画を作ったのに効果が出ない」という状況は、実は制作の問題ではなく「活用設計」の問題である場合がほとんどです。
filmentsがこれまで1,000本以上の動画制作に携わってきた経験から言えるのは、動画の効果は「作り方」よりも「置き場所」と「導線設計」で決まるということです。今回は、制作した動画を最大限に活かすための3つの戦略と、その実践的な設計方法をお伝えします。
THE ROOT CAUSE
なぜ「作っただけ」の動画は効果が出ないのか
「動画を見てほしい人」に届いていない——YouTubeにアップしただけでは、中小企業の動画は検索で見つからない
「その後どうすればいいか」が提示されていない——動画を最後まで見ても、次の行動(問い合わせ・応募)への導線がない
「1本で全部」をまかなおうとしている——認知・理解・信頼形成・承諾という異なるフェーズに、1本では対応できない
動画は「コンテンツの流れ」の一部として設計する必要があります。作って終わりではなく、「どこで・誰に・どう届けるか」まで設計することで、初めて投資が回収できるのです。
CHAPTER 01
戦略1:採用ページのファーストビューへの配置
最初の戦略は、採用ページのファーストビュー(スクロールなしで見える最初の画面)に動画を配置することです。求職者が採用ページを訪れた瞬間、テキストや写真だけが並んでいるページと、動画が配置されているページとでは、離脱率に大きな差が生まれます。
CASE STUDY
製造業の採用ページ:滞在時間が1分45秒→4分20秒に
filmentsのクライアントである製造業の採用ページにファーストビュー動画を設置したところ、ページの平均滞在時間が1分45秒から4分20秒に増加し、応募ボタンのクリック率が2.3倍になりました。動画が「なんとなく見始めた」求職者を「もっと知りたい」という状態に引き込む効果を発揮した結果です。
設計ポイント 01
再生時間は60〜90秒
長すぎると離脱される。60〜90秒で会社の雰囲気・仕事の魅力を凝縮する。
設計ポイント 02
冒頭5秒で「誰のための動画か」を明示
「技術が好きな人へ」「地元で働きたい人へ」というキャプションや動画が最初に来ることで、ターゲットに刺さる入口を作れる。
設計ポイント 03
音声はミュートからスタート
自動再生はミュートで始まり、視聴者がクリックで音声をオンにできる設計が一般的。字幕テロップを入れることで音なしでも伝わる動画に。
設計ポイント 04
終了後に次のアクションを誘導
動画終了後に応募ボタンまたは詳細インタビュー動画へのリンクを表示。視聴者を離脱させない導線を設計する。
「採用ページのファーストビューに動画を置くだけで、応募クリック率が平均2倍以上改善する。これが最もROIの高い活用方法だ。」
CHAPTER 02
戦略2:求人媒体URLへの動画活用とSNS連携
第二の戦略は、IndeedやWantedlyなどの求人媒体と動画を組み合わせることです。求人媒体は多くの求職者が訪れる場所ですが、掲載できる情報に制限があり、テキストと写真だけでは他社と差別化しにくいという課題があります。ここにYouTube動画のURLを貼ることで、採用ページへの誘導と動画視聴の両方を実現できます。
PLATFORM STRATEGY
求人媒体×動画で「まだ少数派」を使いこなす
Wantedlyでは求人ページに動画URLを埋め込む機能があり、活用している企業はまだ多くありません。このため、動画を使うだけで目立つという状況が続いています。ある小売業のクライアントでは、WantedlyのURL欄に採用動画リンクを追加しただけで、採用ページへのクリック率が1.4倍に改善しました。
SNSを活用した導線設計も重要です。3〜5分の本編動画とは別に、30〜60秒のショート版を切り出してInstagramやX(旧Twitter)で配信し、「詳しくはプロフィールのリンクから」として採用ページや応募フォームに誘導します。ショート動画は拡散されやすく、求職者の目に触れる機会を増やせます。
SNS活用の実績
3ヶ月で採用ページ流入が月40人増加
filmentsの事例では、ショート版SNS配信を開始してから3ヶ月で採用ページへの流入が月40人増加したケースがあります。
コスト効率の高い展開方法
1本の撮影素材から複数展開
同日撮影で「採用ページ用3分」「求人媒体用1分」「SNS用30秒縦型」の3本を制作。求人票閲覧数が1.8倍になった事例あり。
「1本の動画を複数のプラットフォームで活用するワンソース展開が、最もコスト効率の高いアプローチだ。」
CHAPTER 03
戦略3:動画を「コンテンツの体系」として設計する
第三の戦略は、動画を「1本だけ作るもの」ではなく「コンテンツの体系」として設計することです。求職者が採用を決めるまでの心理プロセスを逆算すると、必要な動画コンテンツが見えてきます。
CONTENT SYSTEM
求職者の心理フロー × 動画コンテンツの対応
SNSで動画を見て会社の存在を知る → 30〜60秒ショート動画(SNS・求人媒体)
採用ページで詳しい仕事内容・社員インタビューを見る → 3〜5分本編動画(採用ページ)
会社説明会動画や代表メッセージを見る → 代表メッセージ・社員インタビュー動画
内定後フォロー動画で入社意欲を高める → 配属チームからのメッセージ動画(メール・LINE配信)
すべてを一気に作る必要はありません。まず採用ページ用の本編動画を1本作り、そこから30秒ショート版を切り出し、SNS配信と求人媒体への展開を行う——この順番が最も費用対効果の高い進め方です。
MEASUREMENT GUIDE
動画の効果を測定する3つの指標
採用ページの平均滞在時間(目標:3〜5分)
Google Analyticsで確認。動画なしは1〜2分が平均。ファーストビュー動画設置後は3〜5分になるケースが多い。
応募ボタンのクリック率(CTR)
動画設置前後でこの数字がどう変わったかを追う。直接的な貢献度が数値で確認できる。
動画の視聴完了率(目標:50%以上)
YouTubeアナリティクスの「平均視聴維持率」が50%超えていれば十分。離脱ポイントを分析し次の制作に活かす。
「動画制作に投じたコストは、活用設計によってその何倍もの効果を生み出すことができる。逆に活用設計がなければ、どれだけ良い動画も効果は限定的だ。」
CONCLUSION
「動画は作ったけど活用できていない」
その課題、一緒に解決します
filmentsでは、動画制作と並行して「どこで・どう使うか」の活用設計まで一緒に考えています。「動画は作ったけど活用できていない」「これから採用動画を作るが活用まで設計したい」というご相談も歓迎しています。浜松・静岡の中小企業様、お気軽にどうぞ。
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