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採用動画

採用動画が効果を出すための3つの設計思想

  • 2026.06.02 更新

「費用をかけて採用動画を作ったのに、応募が増えない」
「動画は評判がいいのに、内定承諾率は変わらなかった」

採用動画を制作している企業の担当者から、こうした声をよく聞きます。動画のクオリティは高い。社員の笑顔も映っている。会社の雰囲気も伝わっている。それでも採用に直結しない——その原因は、実は動画の出来ではありません。

filmentsがこれまで1,000本以上の動画制作に携わってきた経験からはっきり言えることがあります。採用動画が効果を出すかどうかは、「作り方」よりも「設計」で9割が決まる。撮影の日を迎える前に、どれだけ深く考えたか——そこにすべての差があります。今回は、filmentsが実践する採用動画の設計思想を3つにまとめてお伝えします。

COMMON MISTAKE

「雰囲気が伝わる動画」

誰に向けているか不明確。きれいだが求職者の行動を変えない。

EFFECTIVE DESIGN

「設計された採用動画」

ターゲット・フェーズ・メッセージが明確。応募数・承諾率が改善する。

採用動画が「なんとなく良い動画」で終わるか、「採用課題を解決するツール」になるか——その分岐点は、撮影前の設計プロセスにあります。


採用動画の設計を考えるfilmentsのスタッフ

CHAPTER 01

設計思想1:「ターゲット人物像」を1人に絞る

採用動画設計の第一歩は、視聴してほしい人物像を1人に絞り込むことです。「20代〜30代の求職者全般」ではなく、「26歳、前職は食品メーカーの営業、転職活動中で、将来的には地元に貢献する仕事がしたいと思っている人」まで具体化します。これをペルソナ設計と呼びます。

WHY PERSONA MATTERS

「1人に絞ると間口が狭くなる」は誤解

特定の人物に向けて深く刺さるメッセージを発信した方が、その属性に近い人全体に響きます。「みんなに向けたメッセージ」は、結局「誰にも刺さらないメッセージ」になってしまいます。ペルソナを絞ることが、むしろ採用の集客効率を高めます。

BEFORE ペルソナなし

「明るくやる気のある人を募集」

誰でも当てはまる言葉。誰の心にも刺さらず、応募者の質・量ともに改善しない。

AFTER ペルソナあり

「地元に戻りたいUターン転職者へ」

ターゲット層からの問い合わせ数が制作前の1.6倍に増加。入社後の定着率も改善。

filmentsが制作した製造業の採用動画では、「地元に戻りたいUターン転職者」に絞ってメッセージを設計した結果、ターゲット層からの問い合わせ数が制作前の1.6倍に増加しました。ペルソナを絞ることが、むしろ集客効率を高め、入社後のミスマッチも減り、1年以内離職率が改善したというデータも出ています。

「誰かに絞った動画が、全員に届く。誰にでも届けようとした動画は、誰にも届かない。」

社員インタビューを撮影する採用動画の制作現場

インタビュー撮影で社員がリアルな働き方を語る様子

CHAPTER 02

設計思想2:「入社後の現実」を正直に見せる

第二の設計思想は、採用動画に「現実の仕事風景」を織り込むことです。多くの企業が採用動画に「会社のビジョン」「代表メッセージ」「きれいなオフィス」を入れます。もちろんそれらも大切ですが、求職者が最も知りたいのは「実際に入社したらどんな毎日が待っているのか」という具体的なイメージです。

REAL STORY

「大変なこと」を語った動画が内定承諾率を20pt改善

ある建設会社の採用動画では、「現場は体力的にきつい日もある」「最初の1〜2年は覚えることが多くて大変」という社員の生の言葉をそのまま使いました。一見マイナスに見えるこの内容が、かえって誠実さの証明となり、内定承諾率が20ポイント改善しました。

リアルな情報を先に提供することで、入社後の「思っていたのと違う」というギャップが減るのです。filmentsでは、社員インタビューの際に「仕事で一番つらかった経験」「入社前のイメージと違っていたこと」を必ず聞くようにしています。

filmentsが必ず聞く質問 01

「仕事で一番つらかった経験は?」

入社後に直面する現実を正直に伝える。視聴者の「覚悟」を促し、入社後のミスマッチを防ぐ。

filmentsが必ず聞く質問 02

「入社前と違ったことは?」

求職者が持つ「あの会社どうなんだろう」という疑問に直接答える。信頼感と安心感を同時に構築する。

こういったリアルな言葉は、台本から生まれる言葉よりも圧倒的に視聴者の心に届きます。採用動画は会社を良く見せるためのツールではなく、応募者と会社の「マッチング精度」を上げるためのツールです。この視点が欠けると、誇張した動画が入社後のミスマッチを生み、離職率の上昇につながることもあります。

「採用動画は、会社を良く見せるツールではなく、マッチング精度を上げるツールである。」

採用動画の撮影でリアルな職場環境を撮影する様子

採用フェーズ別の動画戦略を設計するビジネスパーソン

CHAPTER 03

設計思想3:「採用プロセスのどこ」で使うかを決めてから作る

三つ目の設計思想は、「どの採用フェーズで使う動画なのか」を最初に決めることです。採用プロセスには大きく「認知」「興味」「応募」「選考」「内定承諾」という段階がありますが、それぞれの段階で求職者が必要としている情報は異なります。

PHASE DESIGN

フェーズ別・採用動画の役割

認知

60〜90秒。会社の雰囲気・仕事の魅力を凝縮。スクロール中に目が止まるサムネイルと冒頭3秒が勝負

興味

3〜5分。仕事内容・職場環境・先輩社員の声を詳しく。「この会社なら大丈夫」という安心感を醸成

選考

5〜8分。代表メッセージ・ビジョン・事業内容を深掘り。面接前の理解促進に活用

承諾

2〜3分。配属部署・チームメンバーのパーソナルなメッセージ。「ここで働くイメージ」を具体化

一本の動画ですべてをまかなおうとすると、必然的に内容が中途半端になります。予算が限られている場合は、まず「応募フェーズ」の動画を1本しっかり作ることを推奨しています。採用ページのファーストビューに配置した動画は、応募ボタンのクリック率を平均で2倍以上改善するというデータが出ています。

filmentsが推奨する 優先順位

まず「応募フェーズ」の1本を作る

採用ページのファーストビューへの配置で、応募クリック率が平均2倍以上改善。ROIが最も高い投資。

次のステップ

30〜60秒版を切り出してSNS展開

本編から短尺版を制作。IndeedやInstagramで拡散し、採用ページへの流入を3倍に増やした事例あり。

「採用動画は、使うフェーズを決めてから作る。フェーズが決まれば、何を撮ればよいかが自然と見えてくる。」

採用動画の活用設計を社内で議論する様子

filmentsスタッフが採用動画の設計シートをヒアリングしている

CHAPTER 04

設計を「手を動かす前」にやりきることが成功の鍵

採用動画の設計で大切なのは、撮影・編集という「手を動かす作業」に入る前に、メッセージ設計をやりきることです。「誰に」「何を」「どのフェーズで」——この3つが決まれば、撮影当日に何を撮ればよいかが自然と見えてきます。

FILMENTS METHOD

「採用動画設計シート」で設計をやりきる

filmentsでは、制作に入る前に必ず「採用動画設計シート」を作成します。ターゲットペルソナ、伝えるべき3つのメッセージ、使用フェーズ、KPI(問い合わせ数・応募数・承諾率)を事前に合意してから撮影に進みます。

1

ターゲットペルソナ:視聴してほしい人物像を1人に絞って言語化

2

3つのキーメッセージ:視聴者に残したい言葉を3つに絞る

3

使用フェーズとKPI:どの場面で使い、何を改善するかを合意する

採用動画は、作ること自体がゴールではありません。あくまで「自社に合う人材が応募し、入社後も活躍する」というビジネス上の目的を果たすためのツールです。「いい動画を作りたい」という気持ちはもちろん大切ですが、それ以上に「どんな採用課題を解決したいのか」という問いから設計を始めることが、採用動画を本当に機能させる最短ルートです。

CONCLUSION

採用動画の「設計」から、
一緒に考えませんか?

filmentsでは、採用動画の設計(ペルソナ・メッセージ・フェーズ)から撮影・編集・活用設計まで一貫してサポートしています。「うちにはどんな採用動画が合うのか」「設計から一緒に考えてほしい」というご相談も歓迎しています。浜松・静岡の中小企業様のご相談、お気軽にどうぞ。

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